今でも忘れられない思い出をひとつ。
マニラからクルマで約5時間。
スイーティの田舎に行ったときのこと。
山間にあるその親戚の家は、日本で言えば
まさに村営キャンプ場にある炊事小屋。
ベニヤ板が壁としてつけられていて
どうにか雨露をしのぐといった感じ。
家の中は狭いので、外に設けられたテーブルセットで
スイーティ他5名ほどとランチをとっていました。
サンミゲールを飲みながら、和やかに楽しく。
だけど、ひとつだけ気になることが・・・・・・。
先程来から、3mほど先にボーっと立って
ずーっとこちらを見ている男あり。
スイーティに尋ねます。
彼は誰なの?
「あの男、頭おかしい。話す、見る、ダミなぁ〜」
はぁ〜?
ファミリーなの??
「違う。知らない男」
はぁ〜??
でも、ここに一緒に住んでいるんでしょ?
「住んでる。彼は、自分の家、わからないダカラ」
はぁ〜???
つまりは・・・、家族ではない赤の他人で
かつ精神に異常をきたしている危ない男が
自分の家がわからないというだけの理由で
スイーティの田舎の家に一緒に住んでいる。
よくわからん・・・。
なんで???
「ダッテ、かわいそうディバ!」
これが、フィリピンのホスピタリティなのか!?
そんな風に強く感じたことを今でも覚えてます。
・・・そんなフィリピンとフィリピーナを愛して